2009年01月14日 (水)
リク第3弾は、『4後の3メンバーによる座談会』です。久しぶりに3メンバー全員書きました。むちゃくちゃ楽しかったです。ソルト様に捧げます。
以下私信↓
浅木さん
いつもコメントありがとうございます!!
今回のは、いつも以上にハル&孝介を仲良くさせ、綾時を3割増程可哀想な男に仕上げてみました(オイ)3のときはそれほど感じなかったんですが、4のコミュでやけに女の子達の争い(?)が強調されていたので、その影響でか孝介くんは、そんな感じのイメージで書いちゃいました。そこに更に綾時の影響が加わり、天然なナンパ男と化してしまいました;でも、孝介くんは綾時と違って器用さんなので、きっとこの後も世渡り上手な男になるかと思われます。
綾時のいいところは、何があってもハル道を突き進むことだと思います(オイ)ですから、たぶんこの先も成長しない男だと思われます(酷)
こんな奴ですが、これからもよろしくお願いします!!
続きからどうぞ↓↓
「――…確かに受け取った。」
「………。」
此処は桐条グループ本部にある執務室。美鶴さんが普段仕事を行っている場所だ。稲羽市から戻った翌日、僕とハルは事後報告のため、ここに訪れていた。
「ご苦労だったな。」
「僕らは何もしてませんよ。頑張ったのは、高校生達ですから。」
「………。」
美鶴さんの質問に答える僕の傍らで、ハルは大きな欠伸をしながら、黒い皮張りの高級そうなソファーに腰掛けた。
「色々力を使ったようだが…体調は大丈夫なのか、御堂?」
「……眠い以外は健康体です。」
「そうか…。」
ハルの言葉に、両手を挙げて喜べない僕と美鶴さん。それもそのはず。ハルが寝るということは、それだけハルの自由な行動時間が減る。“残り”の時間が極端に短いハルにとってそれは…。
「……後悔なんてしてませんから。」
「「!!」」
僕と美鶴さんの内心を読み取ったかのような言葉だった。
「……“あの時”の行動も、今回赴いたことも。」
「御堂…。」
「……何より“収穫”がありましたし。」
たぶん、それはイザナミを退けたことや、稲羽市の“心の海”が晴れたこと、そして何より孝介達と出会えたことを指しているのだろう。
「…美鶴さん、ハルがこう言い張ってますし、もう暗い考えは止めましょ?」
「…ふっ、それもそうだな。本人に言われてしまったら、もはや何も言えんな。」
僕と美鶴さんは互いに笑いながらハルを見た。ハルは気にするそぶりもせず、マイペースに欠伸をしていた。
「そうだお前達、この後予定はあるか?」
「?いえ、あとは家に帰ってハルとイチャイ…「暇です。」
「うぅ…絶対零度だ…。」
ハルの冷た過ぎる反応に、つい涙が溢れた。
「ならば、この後夕食にでも行かないか?」
「……先輩、仕事は…。」
「なに、今日の分は終わっているさ。」
「おぉ、さっすが美鶴さん!じゃあ、今晩のディナーは期待しても良いんですか?」
「もちろんだ。」
美鶴さんの言葉に心が踊った。愛しいハルの作るご飯はもちろん格別だ。だけど、普段は滅多に食べれない高級食材を使った料理だと聞けば、やはり惹かれるものがある。
「……先輩、」
「ん?何だ?」
「……皆も…呼んで良いですか?」
珍しいハルからの“お願い”に、一瞬キョトンとしたが、直ぐさま笑顔に変わった。
「ふっ、相変わらず君の願いは安いものばかりだな。…拒む理由がない。君からの頼みなら尚更、な。」
「!……ありがとうございます。」
美鶴さんの返事に、ハルは嬉しそうに笑った。その表情にノックアウトだったのは言うまでもない。
「……だが皆忙しいだろうし…。」
「じゃあさ、来れる人は来てね、ってメール送れば?」
ハルからのお願いを断るメンバーはいないと思うのだが、遠慮深いハルに対しては、このくらいが調度良いのだ。
「……ん。」
ハルは僕の提案に直ぐさま頷き、そして携帯を手に取った。そんな様子を、僕は可愛いなぁと思いながら見守るのだった。
―
「誘ってくれてありがとね、ハルくん。」
僕の予想通り、ハルの誘いを受けたみんなは、返事一つでここに集まった。
「うっひょー!どれも旨そうだぜ!!」
「うっさい順平!!」
「岳羽も順平も、全く変わらんな。」
「真田さん、彼らは成長してないだけですよ。」
「センパイも天田少年も酷っ!!」
「み、みんな…、静かにしないと…。」
「風花さん、相手にするだけ無駄ですよ。」
「ワン、ワン!!」
全員揃って集まるのは久しぶりだ。だけど、この空気は相変わらずの様子で、ホッとするものがある。ハルもそう思っているのか、どこか楽しげにみんなを見守っている。
「そういやさ、お前ら今回の長期任務、どうだったんだよ?」
「ん?あぁ…、むだ足にはならなかったよ。」
「今回は一年もかかりましたよね…。ハルさんに会えなくて寂しかったですよ。」
「天田くん!抜け駆け禁止!!」
「ワン、ワン!!」
天田君…君は本当によく成長したよ。僕は思わず感服した。
「ワイルド能力者も現れたんだろう?強いか?」
「さ、真田先輩…、そんなワクワクしながら聞かなくても…。」
「……強いですよ。」
「珍しいですね。貴方がそこまで認めるなんて…。」
みんな一様に驚いたみたいだった。それもそのはず。ハルが認めるなんて、滅多に無いのだから。
「ますます興味深いな。是非会ってみたい。」
「孝介はこちらに戻ってますから、会おうと思えばいつでも可能ですよ。」
ボクサーの血(?)が疼くのだろうか、真田さんはとても楽しそうだった。
「そうだハルさん、あの時会ったシャドウは…。」
「……クマか?」
「ワンワン!!」
そういえば、アイギスと白まんじゅうは、僕らが修学旅行に付き添った時にクマと接触してたんだった。
「シャドウ!?」
「違うんだよゆかりさん。実はね――…、」
事実を知らないみんな(美鶴さんとアイギス以外)に、タヌキについての説明をした。
「そんなことってあるんだ…。」
「新しい発見ですね。ハル君、後でもっと詳しく聞いてもいい?」
「……あぁ。」
根っからの研究者気質な風花さんが、一番興味を示した。
「あ、そうだ…。ハル、みんなにもあの事、言っといた方がいいんじゃない?」
「……ん。」
「「?」」
「……バラした。」
「「は?」」
「ハル…いくらなんでもそれは略し過ぎだよ。…えぇっとね、高校生達にバラしちゃったんだ。“ハル”のこと。」
「「な、何ィーーーっっ!!?」」
大音量の叫び声が轟いた。まぁ無理もないけど…。此処が貸し切りで良かったと本気で思う。
「……そんなに驚く事か?」
「おい張本人ーっ!!もっと危機感持てやコラ!!!」
「も、もちろん全部話した訳じゃ…「当然よ!!つーか、綾時くん何してんのよ!!ハルくんのストッパーはあんたでしょ!!!」
暴露したのはハルなのに、何故か僕に批難が集中した。
(僕だって止められるなら止めてたさ!!ハルの考えなんて、僕に分かるわけないじゃん!!僕とハルとでは、脳みその出来が天と地以上離れてるんだから!!むしろ大気圏外だよ!!!)
「ハ、ハルさん…。」
「……そんな心配せずとも大丈夫だ。」
「言い切る根拠は…?」
「“月森孝介”は、神イザナミを退け、“世界”を創造したそうだ。」
「「!!!」」
答えたのは美鶴さんだった。みんなより先に報告を受けていたため、知っているのだ。
(もちろん、美鶴さんに報告したとき彼女も驚いたが、直ぐさま苦笑いをして、“君らしいな”と言っていた。)
「それに孝介達はね、(手加減した)マーガレットさんも倒したんだよ。」
「マーガレットさん?」
「……ベスの姉君だ。」
「「!!!?」」
ハルのその言葉に、みんな一斉に青ざめた。
みんなはエリザベスさんの強さを知っている。昔…というか打倒ニュクスに燃えていた頃、あのハルがボロボロになって帰って来たことがあったらしい。その時みんなに詰問されたハルが、『ベスと闘ってたら、こうなった。』と話したことから、みんなの中では“エリザベスさん=激強”の公式が成り立っていた。その彼女の姉だと聞いたら、青ざめるのも合点がいくだろう。
「そ、そんなに強いなら…認めざるを得ませんね。」
「月森少年といったら、あの大人しそうな長身の子だろ?…そんなに強かったんか…。」
「御堂、お前もうかうかしてられんじゃないか?」
「……そうですね。楽しみですよ。」
ハルは挑戦的な笑みを浮かべた。その顔を見て、みんなは説教を諦めた。その代わり、まだ見ぬ“月森孝介”に対し、並々ならぬ対抗心を燃やすのだった。
(あーぁ…、可哀相に。孝介、君の敵は裏社会の連中ではなく、ハル信者なこの人達だろうね…。)
僕は、今頃必死に鍛練をしているであろうあの真面目な少年に対して、思わず同情するのだった。
終わり
えらく遅れてしまいましたけど、新年明けましておめでとうございます。
もう見たかもしれませんけど、P3ドラマCDにイラストを描いたフルボイス紙芝居という感じの名作動画がありますんで、まだ見ていない場合はどうぞです。
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2009/01/16(Fri) 22:37 | URL | イーヴル | 【編集】
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